Raspberry Pi Zero 2 Wに、WaveshareのETH/USB HUB HUT(B)をスタック接続しました。
ETH/USB HUB HUT(B)はUSB micro Bケーブルを使ってRaspberry Pi に接続することでEthernetアダプタ/USB HUBとして利用できます。しかしながら、Raspberry Pi Zero W (Zero 2 Wではない)に限って、ポゴピンをつかったスタックができます。これはRaspberry Pi Zero Wのテストパッドを利用した接続です。ETH/USB HUB HATのサイズがPi Zeroと同じですのでスタック構成にすると非常にきれいにまとまります。
Raspberry Pi Zero 2 Wでは、このテストパッドのうち、USB micro BポートのOTG ID信号のパッド位置が変更になっています。そのため、Pi Zero 2とETC/USB HUB HAT(B)はスタック構成にすると正しく動作しません。
ケーブルでつなげばいいのですが、せっかく同じフットプリントの基板をケーブルで接続するのも癪に障るので、Pi Zero 2 Wの基板を改造することにしました。
改造といってもしごく簡単です。HUB HAT(B)のOTG ID信号のポゴピンは、Raspberry Pi Zero 2 W基板のちょうど2次元バーコードの位置に接触します。ですので、2次元バーコードを隠すように銅箔テープを貼り、OTG ID信号のパッドまでジャンパーを飛ばすだけです。
これで改造は終わりです。
なお、USB micro B OTHポートは、ID信号をグラウンドに落とすことでホストとして動作します。HUB HATしか接続しないのであればPi Zero 2 WのOTG ID信号をGND信号と直結してもいいでしょう。私の場合はまさにHUB HATしか使う気がないというケースなのですが、なんだか嫌なのできちんとした信号を接続することにしました。
改造も簡単でしたので、特に問題なく動作します。スタックするとHUB HUT(B)がUSB HUBとしてまっとうに動作しますので、外部HUBなしでキーボードを接続できます。
ところで私はこのHAB HAT(B)をSWITCHSCIENCEで購入しました。同社のサイトではこの製品はRaspberry Pi用 イーサネット / USBハブ HATとして販売されていますが、Waveshare社の正式名称はETH/USB HUB HAT(B)です。ETH/USB HUB HATは別の製品ですので注意してください。