順番が逆になりましたが、今やっていることの紹介。最近はUzumeフレームワークというオープンソースのオーディオ・信号処理プラットホームの開発を仲間とやっています。
目標としては:
- 48kHz Stereoのオーディオ入出力
- RTOSを用いた柔軟性のあるシステム
- DMA、ピンポンバッファ、コーデック制御の遮蔽
- マルチ・プラットホーム
などです。こいつができあがれば、コールバック関数の中を埋めるだけで自分の信号処理アルゴリズムを実装できるという案配です。
現在CORTEX-M3プロセッサ用のフレームワークがベータ版ながら動作中です。やがてCORTEX-M4/Blackfinなどを目論んでおり、完成すればSDRにも使えるなと思っています。
遠回りですが、やる価値はあるかと。
基板
さて、以下にハードウェアを紹介します。
最初に2010年の秋にユニバーサル基板上に回路を組みました。LPCXpresso1768とポーランド製のコーデックボードMMCODEC01、それにスイッチやボリュームを搭載しており、初めからオーディオ用に組んでいます。この基板をTakachiho(高千穂)と名付けて、しばらく使っていました。
しかしどうも信頼性の面で安心できなかったので、2011年の夏にPCBに起こしたのがKirishima (霧島)基板でした。面倒な回路モジュールが全部子基板になっている上にPCB化したためため、製作は大変容易でした。
その後、昨年末に作ったのが以下のAmakusa(天草)基板とKirishima2基板です。これは、構成的にはKirishimaをペリフェラルとCPUの2ピースに分割したもので、回路は互換です。つまり、Kirishima用に開発したソフトがそのまま動作します。
動作確認はできており、今後、開発主体はこちらに移す予定です。
さて、2011年末にはもう一つ基板を作りましたUnzen(雲仙)基板です。これは、Amakusaと接続できるDSPボードで、要するにマルチプラットホーム用のアダプタです。搭載しているのはADSP-BF592基板の試作品です。こちらは作ったのはいいですが触るのは少し先になりそうです。
このほか、図面を引いただけですがLPC1820/4320用のCPU基板もレイアウトは完了しており、チップの準備ができ次第接続試験ができる態勢にあります。