VS CodeのTesting機能はGUIで一覧を見ることができるうえに、失敗したテストだけ表示するなどなかなか使い勝手がいいです。
しかし標準のテストアダプタはテストを順次実行しかせず、せっかくのマルチコアCPUがも宝の持ち腐れです。
一方、コマンドラインからであれば並列テストは簡単です。その機能はGoogle TestではなくCMakeにあります。Google TestをCMakeでビルドすると、CMakeのテスト機能がGoogle Testを包み込みます。その結果、例えばコマンドラインから
ctest -j4
と入力するだけでテストを4並列実行します。
ありがたいことに、このCMakeの並列テストに対応した拡張機能があります。CMake Test Explorerはその名の通りCMakeのテスト機能をVS CodeのGUIから使うものです。
「失敗したテストだけを表示する」というフィルター機能が無いのが玉に瑕ですが、将来の実装を期待しつつ他のTest Explorerと併用することが得策でしょう。