ちょっと何を言っているのか、わかりにくい記事です。
Qualcomm(クアルコム)は米国時間5月9日、Google(グーグル)と提携し、Googleアシスタント対応Bluetoothヘッドフォンを開発するためのリファレンスデザインと開発キットを作成すると発表した。
Googleアシスタント対応ヘッドホンの開発キット、GoogleとQualcommがローンチ
記事を読んでも
「普通のヘッドセットと何が違うの?」
と思う人がほとんどでしょう。その割に、このようなヘッドセットを作るのは難しいと書いてあります。この当惑に対する答えは、Qualcommのページに書いてあります
Qualcomm Smart Headset Platform の技術説明を読むと、機能の中にDigital Assistant Activationがあり、 Button press, Qualcomm® Voice Activationに対応すると書いてあります。Qualcomm Voice Activationの内容は書かれていませんが、Voice Activationとは「Hi Siri」「OK, Google」のように特定のキーワードで機器を起動させる機能のことです。
現在出回っているBluetoothヘッドセットは、スマートフォンで電話をかけるためにヘッドセットの通話ボタンを押さなければなりません。これは、スマート・アシスタントの起動においても同じです。自宅の居間であればスマート・スピーカーに呼びかけるだけでいいのに、仕事や運転といった業務のときには、いちいちボタンを押さないといけないのです。つまり業務を中断しなければなりません。これでは話が逆に感じます。
こうなっている理由は簡単で、Voice Activationにはそれなりの技術が必要だからです。音声認識をつかってキーワードをきちんと認識しないと、四六時中Bluetoothが接続しっぱなしになり、電池があっという間に消耗します。また、音声と環境雑音をきちんと区別しないと、四六時中音声認識エンジンが動きっぱなしになり、電池があっという間に消耗します。音声認識や音声検出は音声信号処理技術に馴染んだ会社でなければできません。
そういうわけで、このキットを使えばボタンに手をやらずともBluetoothの通信を開始でき、しかも電池の消費を抑えることができます。バイク用のヘッドセットにぜひとも欲しい機能です。