Jupyter NotebookをホスティングするGoogle Colaboratory

昨年の今頃、「Jupyter Notebookがすごい!」と騒いでいたのですが、ツイッターでフォローしているD*isuke.Yさんから面白いサービスを知りました。GoogleがColaboratoryという名前でJupyter Notebookをホスティングしています。

https://twitter.com/d_ymkw/status/973362315641856000

Googleすげぇ。

Jupyterはページのキャッシングが難しく、閲覧する度にPythonによる演算、作図、LaTeX文書整形が行われます。無料ホスティングするにはサーバーの負荷が高すぎる気がします。それをGPUまでフリーで使わせるとは。

しかし、よくよく見てみるとChromeブラウザでGoogleアカウントにログインしているユーザー専用のサービス(Chromeのアプリケーションのインストールを求められる)ですし、Jupyter Notebookによるコンテンツを閲覧するのは理工系の活動にアクティブな人に限られます。そう考えると、今でもブラウザ戦争は行われていて、IT分野に近い影響力のある人を囲い込む戦略なのかも知れません。

さて、Jupyter Noteookは面白いので昨年Google Cloud Platformが無料枠を設定したときに、私もアカウントを取得して自分向けにホスティングしています。しかし、Colaboratoryではサーバーの管理から作ったノートのバックアップまでGoogle が管理する(ColabolatoryのファイルはGoogle Driveに保存される)のです。層と知ってしまえばバカバカしくて自分でホスティングする手間はかけられません。

と言うわけで、昨年作った信号処理関連のノートブックの一つをColaboratoryに移して公開してみました。Matplotlibが描くグラフの色合いが違うとか、古くさい使い方をしているとワーニングが出るというハードルはありましたが、大きな問題はありませんでした。

いろいろな事がどんどん変っていきます。

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