OpenCV開発環境の用意

Linux環境でのOpenCVビルドを参考にOpenCV 3 の開発環境をUbuntu 16.04上に構築しました。

リンク先では Ubuntu 16.04が対象ですが、私はUbuntu 16.04と14.04に構築しています。大筋の流れとしては

  1. 必要なパッケージを apt-get で入手
  2. OpenCV 3をダウンロードして展開
  3. CMAKEでビルド環境を作る
  4. ビルドとインストール
  5. ライブラリのダイナミック・リンクを張り直す
  6. Eclipseプロジェクトに必要なパス、ライブラリを設定する
  7. ビルド

です。

このうち、1-5がリンク先で説明されています。私は1-2および3-5をスクリプト化して実行しました。

パッケージのインストールとOpenCVのダウンロード

Ubuntu 14.04 あるいは 16.04 でインストール・スクリプトを走らせることで、必要なUbuntuパッケージのインストールと、OpenCVのダウンロードを行います。なお、Linux環境でのOpenCVビルドではlibpython3.4-devをインストールしていますが、私はUbuntuの二つのバージョンに対応するために、libpython3-devを使いました。実際にこちらの方がいいのか、あるいは副作用が無いのかは確認していません。

OpenCVライブラリのビルドとインストール

ダウンロードしたOpenCVを展開し、ソースフォルダにcdしてから、ビルド用のスクリプトを走らせます。

Eclipseプロジェクトの設定

OpenCVアプリケーションのEclipseでビルドを行いたいときにはあらかじめEclipse CDをインストールします。

$ sudo apt-get install eclipse-cdt

空のC++アプリケーション・プロジェクトを作り、Linux環境でのOpenCVビルドで紹介されているサンプル・プログラムをソースコードとしてコピーします。画像データのソースファイル名およびパスは適宜変更してください。

C++プロジェクトのプロジェクト・プロパティからビルド設定を選び、以下のように検索パスとライブラリを追加指定します。

インクルードパス:

/usr/local/include/opencv2
/usr/local/include/opencv

ライブラリパス:

/usr/local/lib

ライブラリ:

opencv_core
opencv_imgcodecs
opencv_highgui

設定が済めば、LinuxアプリケーションとしてOpenCVアプリケーションを起動することができます。Eclipse CDTのおかげで記号の入力補完が効くため、OpcenCV APIのパラメタを振って動作を確認する(cv::IMREAD_COLOR⇔cv::IMREAD_GRAYSCALE)場合など非常に便利です。

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