ICには設計者しか知らないことがたくさんあります。
それらは設計者と立ち話できる人にしか知り得ないことです。この理不尽を打ち砕くためにテクニカルライタが命を削ってマニュアルを書くのですが、神ならぬ身のなす仕事です。完全なはずがありません。かくして間違った名前や、言葉足らずの説明がプログラマを悩ませることになります。
マニュアルは改版されますが文章予算には限界があり、開発部隊は予想より早く解散されます。かくして謎は謎のまま歴史に埋もれていきます。
不完全な文書を読み解き、プログラムを書くなど不毛の一言につきます。ですから、動くとわかっているミドルウエアがあるのなら、それを使いましょう。ミドルウエアには不可知と不合理を乗り越えた叡知がつまっています。
ゆめゆめ値切るなどせぬことです。