CircuitMakerを使ってみた

これまでPCBの設計はEagleを使っていました。

これは4層まで使えるライセンスを購入したものですが、Windows Visitaまででしか動作せず、Windows 7に環境移行後は、VM上で細々と使っていたのでした。今回久々にmbedを触ってみる気になったので、LPCXpresso4337のShieldの設計用にCircuitMakerを使ってみることにしました。

もっともLPCXpresso4337の設計者がArduino Shieldコネクタに妙な拡張などせず、すなおにArduino Megaのコネクタを使ってくれればこんな苦労はしなくて済むのですが。Shieldを採用した背景には、Vanilla Shieldまで含めたArduinoの資産を有効利用することで、ユーザーが手軽にNXPチップの評価ができるという目論見があったはずです。コネクタの拡張によってVanillaのようなボードでも使えない信号が生じ、しかもArduino配置なのでユニバーサル基板ではコネクタの位置が合わなくなってしまっています。なぜ、Shieldを採用しながらShieldの設計思想を台無しにするようなことをするのか、理解しかねます。

とにかく、CircuitMakerを使ってみました。これはAltium Designerの呼び水という位置づけらしく、いくつかの制限がありますが、基本的にはフリーで使えるCADと考えてよいようです。制限のポイントは

  • 設計データは専用クラウドへの保存のみ
  • 特定の商社が販売するパーツしかライブラリにない

というあたりでしょうか。ライブラリは別の手があるかもしれません。今のところ、独自ライブラリをどう扱えばいいのかは理解できていません。

Eagleとはだいぶ毛色が違い、戸惑っています。たとえばEagleは最初に回路図を書くと、PCBを生成したときにrats netで接続された全パーツが生成されました。CircuitMakerは自分で配線図と同じ部品を引っ張り出してくる必要があります。Eagleが多くのマウスアクションやショートカットで手早い作業を実現していたのに、CircuitMakerは部品の回転ひとつにしても、もどかしさを感じます。また、全体的に動作が遅く、部品の選択なども情報の提示方法があまりうまくいかないようです。

これから慣れるにしたがって感想が変わるのかもしれません。しばらくは練習です。

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