Ubuntu 14.04 LTS に Quartus Prime をインストールする

By 酔漢 - Last updated: 土曜日, 1月 2, 2016 - Save & Share - One Comment

今年は新しいことに手を付けてみようと考えています。FPGAを使った機器設計がそれなのですが、慣れないツールということもあって、年末から年始に掛けて環境の設定に酷く手間取ってしまいました。

以下に、自分用のメモとしてUbuntu環境上にQuartus Primeをインストールする手順を残しておきます。ModelSim Altera Starter Editionの起動までは確認しています。

なお、Ubuntuのインストールのように情報が豊富なことについては特に記しません。

追記:Ubuntu 16.04にも対応。

作り上げる環境

手元のPC上に組み上げたのは以下のような開発環境です。

UbuntuはVMware上のゲストOSとしてインストールしました。HDDの容量は64GBです。

追記:その後 ubuntu 16.04 LTS 64bit日本語版と Altera Quartus Prime Lite Edition 16.1 でも以下と同様の設定で動作することを確認しています。

Quartus Primeの取得とインストール

AlteraのQuartus Prime Lite Editionのページから、Linux用のインストール・ファイルをダウンロードします。ダウンロードにはアカウントが必要ですので、Alteraのアカウントを作成してください。

私は

をダウンロードしましたが、HDDに余裕があるのなら

をダウンロードするとよいでしょう。前者だと、15.1をインストールした後にupdate1の適用が必要ですが、後者だと一括インストールで済みます(多分)。

インストール場所ですが、デフォルトの ~/Altera_lite/15.1 をお奨めします。

私自身の好みとして、ソフトウェアを ~ 配下にインストールしたくないのですが、/opt 配下にインストールしたところ酷い目に遭いました。素直にデフォルトにインストールすることをお奨めします。

インストーラーがデスクトップに起動用のアイコンを作成してくれますので、素直にそれを使いましょう。デスクトップが汚れるのが嫌だという方は、コマンドラインから以下のコマンドを入力するとQuartus Prime Lite Editionを起動できます。

~/altera_lite/15.1/quartus/bin/quartus

ここまで済めば、VHDLファイルの入力、コンパイルが可能になります。

USB Blaster用ドライバーのための設定

USB BlasterはAlteraのFPGAに接続するデバッグ用のツールです。BeMicro Max10はPCとUSB接続すると、PCからはUSB Blasterとして見えるため、Linux側からUSB Blasterインターフェース・プログラムを使用して書き込みが可能です。

USB Blasterは何もしなくてもUbuntuから認識されますが、パーミッションが特殊なため、設定ファイルを作ってユーザーから自由にアクセスできるように強制します。

具体的には、 /etc/udev/rules.d/51-usbblaster.rules というファイルを作成し、中身を以下のようにします。なお、これは Ubuntu 14.04 用です。

# Altera USB-Blaster for Quartus FPGA Software ( verified with Ubuntu 14.04 64bit LTS )
SUBSYSTEMS=="usb", ATTR{idVendor}=="09fb", ATTR{idProduct}=="6001", MODE="0666"
SUBSYSTEMS=="usb", ATTR{idVendor}=="09fb", ATTR{idProduct}=="6002", MODE="0666"
SUBSYSTEMS=="usb", ATTR{idVendor}=="09fb", ATTR{idProduct}=="6003", MODE="0666"

# USB-Blaster II
SUBSYSTEMS=="usb", ATTR{idVendor}=="09fb", ATTR{idProduct}=="6010", MODE="0666"
SUBSYSTEMS=="usb", ATTR{idVendor}=="09fb", ATTR{idProduct}=="6810", MODE="0666"

Ubuntu 16.04 用はこちらです。

# Intel/Altera USB-Blaster ( verified with Ubuntu 16.04 64bit LTS )
SUBSYSTEM=="usb", ATTR{idVendor}=="09fb", ATTR{idProduct}=="6001", MODE="0666", SYMLINK+="usbblaster/%k"
SUBSYSTEM=="usb", ATTR{idVendor}=="09fb", ATTR{idProduct}=="6002", MODE="0666", SYMLINK+="usbblaster/%k"
SUBSYSTEM=="usb", ATTR{idVendor}=="09fb", ATTR{idProduct}=="6003", MODE="0666", SYMLINK+="usbblaster/%k"

# Intel/Altera USB-Blaster II
SUBSYSTEM=="usb", ATTR{idVendor}=="09fb", ATTR{idProduct}=="6010", MODE="0666", SYMLINK+="usbblaster2/%k"
SUBSYSTEM=="usb", ATTR{idVendor}=="09fb", ATTR{idProduct}=="6810", MODE="0666", SYMLINK+="usbblaster2/%k"

Ubuntuを再起動するとユーザーからUSB Blasterをアクセス可能になります。

ModelSim Altera Starter Editionの試験

FPGA開発ツールであるAltera Quartus Prime Lite EditionはAltera社の製品です。この製品にはシミュレーション・ツールであるModelSim Altera Starter Edition ( ASE )が同梱されていますが、ModelSimはAlteraのソフトではありません。そのため、ModelSimを動かすには一手間余計に掛かります。

ModelSim ASEを動かすためには、以下のようなコマンドをシェルから実行してください。これは32bit互換ライブラリをインストールするコマンド群です。

sudo dpkg --add-architecture i386
sudo apt-get update
sudo apt-get install libxft2:i386 libxext6:i386 libncurses5:i386

上のコマンドを実行すれば済むのですが、念のため、何故このようなコマンドが必要と分かるか書いておきます。

Model Sim ASEの実行実体は、~/altera_lite/15.1/modelsim_ase/linuxaloem にある vsimです。そこで、このディレクトリに移動して、コマンドラインから ./vsim を実行してみましょう。クリーン・インストール後のubuntu 14.04 64bitの場合、以下のような結果になります。

Screenshot from 2016-01-02 03^%27^%37

そこにファイルがあるのに”No such file or directory”とは妙な話ですが、これは実行ファイルが見つからないのではなく、リンクすべきライブラリが見つからないというエラーメッセージです。

実行ファイルの素性を調べるためにfileコマンドを使うと、vsimが32bitアプリケーションだと知ることができます。

Screenshot from 2016-01-02 04^%41^%08

そこで、試しに互換ライブラリであるlibc6:i386をインストールしてみましょう。

sudo dpkg --add-architecture i386
sudo apt-get update
sudo apt-get install libc6:i386
./vsim

するとvsimの実行結果はこのようになります。

./vism: error while loading shared libraries: libXft.so.2: cannot open shared object file: No such file or directory

libXft.so.2というライブラリが見つからないというメッセージが現れました。ここから多少手探りで libxft2:i386 をインストールすると、今度はvsim実行後に別のライブラリが見つからないというメッセージになります。このように一つ一つ探ってはインストールを繰り返すことで、

libxft2:i386 libxext6:i386 libncurses5:i386

という三つのライブラリが必要だと分かります。最初にインストールしたlibc6:i386はこれらのライブラリが依存しているため、上の三つのライブラリさえインストールすれば、libc6:i386もインストールされます。

正しくライブラリをインストールすると、./vsim コマンドによってModelSimが立ち上がります。

Modelsim Altera editionのパスを通す

端末ウインドウからModelsimを起動出来るようパスを通します。以下の設定を .bashrc に追加します。

export PATH=$PATH:~/altera_lite/16.0/modelsim_ase/linuxaloem

端末ウィンドウを開き直せば、どこからでもvsim, vcomを使えるようになります。

テストプログラムは後日

以上で、一通りの設定は終わりです。

今回初めてAltera Quartus Primeを使いましたが、何もかもが手探りで思いの外時間が掛かってしまいました。一度動くことが分かっている環境を作り上げてしまえば、あとはQuartusの設定の問題でしか無いので、だいぶ作業が楽になるはずです。

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One Response to “Ubuntu 14.04 LTS に Quartus Prime をインストールする”

Comment from mthiizuka
Time 2016年6月12日 at 9:00 PM

はじめまして

私も貴hpを参考にしながら、Ubuntu16.04-64bitにQuartus16.0をinstallしましたが、modelsim(vsim)のsource window fontが小さすぎて(preferenceのby windowでもby nameでもfont指定が殆ど効かず、source windowのfont(つまりvhdlやverilogソース)が小さすぎてdebugできません。
これはQuartus15.1でも同じ症状で困っています。
尚、windows10-64bitでは問題無いのですが、windowsには何も無くてlinuxにしたいのですが….

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