mbed & LPC1114

知人に頼まれて小さなプログラムを作りました。

プログラムはなんと言うことのないLEDフラッシャーですが、少し思案した結果、32bit DIPマイコンLPC1114FN28をターゲットとしてmbedで開発を行いました。さて、開発はブレッドボード上の試作回路まで含めてものの数時間で終わりましたが、問題はドキュメントです。

mbedは恐ろしく敷居が低いことで有名ですが、あくまでもそれはソフトウェア開発に対して相応の知識がある人に対しての話です。たしかにIDEの使用経験のある人が横滑りで使い始める時には敷居が低い開発環境です。しかし、そもそも「LEDフラッシャーを作って」と頼む人に対しては、当然ながらそれなりに低いレベルからの説明が必要です。

また、LPC1114FN28も、オリジナルのmbed基板ほどお手軽には行きません。現行のmbed LPC1768基板はUSB大容量記憶装置としても動作します。そのため、「mbedのオンライン・コンパイラの生成ファイルをmbed基板にUSBケーブル越しにそのまま保存し、リセットボタン一発で即起動」という本来の手軽さがLPC1114FN28にはありません。そこでUSB-シリアル変換基板を使ってROMライタ・プログラムで実行イメージを焼き込む方法を説明する必要があります。

結局、「mbedとは何か」から始まって、ターゲットの説明、USB-シリアル変換アダプタの使い方、ROMライタの使い方まで一貫して説明する文書が必要になりました。特にmbedに関しては、使い方が簡単であることから、逆に使用者に対して阿吽の呼吸を察するよう求めがちなところが有ります。

そういうわけで、ドキュメントを書きました。mbedの概要から始まって、プログラミングのごく入り口の話、USB-シリアル変換アダプタの紹介、ROMライターソフトの使い方、参考回路などを紹介しています。もともとは知人用に書いたものですが、一般的な構成にしましたので興味のある方であれば役に立つはずです。どうぞご利用ください。

「mbed & LPC1114入門」 ダウンロード

と、言うような経緯であったのですが、文書を書き終わった頃にLPC1114FN28用のUSB大容量記憶装置基板が発売されました。要するにLPC1114FN28がオリジナルのmbedのように手軽に使える基板です。もう、USB-シリアル変換基板も不要です。また、この基板は下に足が出ているので、そのままブレッドボードに挿して使えます。

そういうわけで、こんな文書読まないで基板買いましょう。ちゃんちゃん。

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