LaTeXの執筆環境をUbuntuに設定するスクリプトを公開しました。
設定内容は「VSCodeで最高のLaTeX環境を作る」で公開されているものに、画像変換のスクリプトを組み込んだものです。その設定を可能な限り自動化するスクリプトを作りました。
PaleALE (this link opens in a new window) by suikan4github (this link opens in a new window)
PaleALE : Pale – A Latex Environment : VS CodeでのLaTeX執筆環境設定スクリプト
スクリプトがインストール&設定する内容は以下の通りです。
- TeX Live
- ca-certificates
- TeX Liveが使用するCPANモジュール
- draw.io
- ImageMagick(ポリシーの編集を含む)
Visual Sutudio CodeのLaTeX Workshopだけは手作業で設定が必要です。
LaTeX文書執筆時には以下のような機能を利用できます。
- .texファイルを保存するたびにビルド
- ビルド時にPNG/JPEG/GIFをPDFに自動変換
- draw.ioファイルは手動にて変換
- Visual Studio Code上でのPDFプレビュー
画像の変換にはparallelプログラムを使用しているため、プロセッサ・コアの数だけ並列処理が可能です。なお、draw.ioファイルも自動変換したいのですが、現状Visual Sutiod Code側の問題によりできません。詳細はリンク先に書いてあります。
サンプルLaTeX文書プロジェクトも同梱していますので、そこを足場にすぐにLaTeXの執筆を始めることが出来ます。
以下の環境で動作試験しています
- Ubuntu 22.04 LTS on VMware( VS Codeは Ubuntuで実行 )
- Ubuntu 22.04 LTS on WSL ( VS CodeはWindowsで実行 )
プロジェクト名ですが、初めはALEでした。ところがリリース直前に結構有名な別プロジェクトと同じであることに気が付いてしまい、急遽名前を変えなければならなかったのです。2日間の集中作業で疲れ果てて、もうどうでもいいやという気持ちだったのでちょっといじってこのプロジェクト名になりました。