リモートワークショップに利用した機材等

告知していた『紫』のワークショップは無事終了しました。

COVID-19による外出自粛が呼び掛けられるなか、私のほかにもリモートワークショップに関心を持つ人がいると思います。そこで、今回のワークショップに利用したソフトや機材を紹介しておきます。幸い、この分野はYouTuberブーム、ゲーム配信ブームのおかげか良質のソフトを使うことができます。

まず、全景から。

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なんちゃってスタジオ

わかりにくいですが、右からにょきにょきと伸びているのが入力デバイスです。

上の棒は三脚で、右側にある棚に括り付けてあります。三脚の先にはハクバのスマホアダプタを使ってスマホを取り付けてあります。本来ならWEBカメラを使いたかったのですが、時節柄購入できなかったのでAndorodスマホで代用しました。このスマホにはDoroidCamXをインストールしています。PC側に専用ソフトをインストールすことで、AndroidスマホをWEBカメラとして利用できます。無料版のDroidCamもあります。カメラがスマホ内蔵なだけに映像もきれいです。Zoom会議にも使えることでしょう。

下側の棒はマイクを固定しています。マイクはヘッドセットのものでもよかったのですが、事務用のヘッドセットが市場から消えていること、これから暑くなることを考えると、ゲーミン・グヘッドセットに躊躇したこと、なによりUSBゲーミング・ヘッドセットは立派なマイクくらいの値段がすることから、卓上マイクを買い求めました。ところが、実験するとマイクとの距離が遠すぎて音が悪いため、写真のように棚に一脚を括り付けて運用した次第です。結局、この手のマイクは口元に近づけて使わないと宝の持ち腐れですね。なお、配信時にはティッシュと輪ゴムで作ったポップガードを使っています。

また、PCにはディスプレイ・エミュレータを刺して拡張ディスプレイ化しています。これによってPowerPointの発表者ツールを使うことができるため、発表がスムーズになりました。このツールは次の画面が見えるため、話をスムーズにつなげていくことができます。

配信の中心になったソフトはOBS Studioです。このソフトには今回の配信に必要な機能がすべてそろっており、画面キャプチャやウィンドウキャプチャまで含めた入力メディアの取りまとめ(シーン)と、シーンの切り替え、エンコード、YouTubeとのやりとりまでカバーできます。

すばらしいことにOBS Studioに関しては解説が多くの人によって書かれており、簡単に使い方を調べることができました。特に参考になったのは以下の三つです。配信作業がスムーズになりました。

さて、機材やソフトはこんな感じですが、反省点もあります。先に説明したように、PowerPointのスライドはHDMIディスプレイ・エミュレータで作った拡張モニタに出力していました。OBSはこの拡張モニタを画面ごとキャプチャする設定にしていたのですが、これが失敗でした。というのは、主画面のデスクトップを切り替えると拡張画面のデスクトップも連動して切り替わり、スライドが消えてしまうのです。こOBSのシーン設定時に出力画面ではなくスライドのウインドウをキャプチャするべきでしたが、気が付いたのは配信が始まる直前でした。

今回は時間が足りずにかないませんでしたが、本来はスライドのほかにVM上の開発環境を見せ、カメラとミックスしてデモをする予定でした。こういった構成になると、ソフトウェアを拡張デスクトップに分散して置いたほうが便利です。そう考えての配置でしたが、ディスプレイ・エミュレータの出力が見えないため、試験時に見落としてしまい、散らかったデスクトップでの本番となりました。

以上、今回の配信に使った機材とソフトのまとめでした。社会が変わっていく中で、否応なしに趣味のコミュニティのあり方も変わっていきます。これからの方向を探りがてら恐る恐る行った配信でしたが、視界が一段階開けた気分でした。

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