SONYのARMボード、Spresenseを購入しました。使いはじめるにあたってドキュメントでつまづきましたのでこれから始める人のために記しておきます。
なお、Arduinoには今のところ興味がないのでSpresense SDKについてのみ書いています。
そもそもドキュメントが難しい
Spresenseの開発情報を探し始めて最初に躓いたのが、「どこに開発者情報があるかわからなかった」です。Spresenseにはちゃんとした製品ページがありますが、このページからは見えるところに開発者ページヘのリンクはありません。ソニーにしてみれば製品ページと開発ページをわかるのは当然なのかもしれませんが、このボードを買った人は100%開発者情報を望んでいるはずです。SEOが強力過ぎで、検索するとトップに来るのは製品ページ。そしてそこから開発ページへのリンクが無いのでかなり悩みました。まぁ、本当はあってわたしが気がついてないだけかもしれませんが。
そして肝心の開発者ページも、製品ページとデザインが似ているせいで、自分が正しいサイトを見ているのかどうか混乱するというのも困ったものです。よく似た違うものの罠ですね。できればシームレスにしてほしかったです。ともかく、情報は開発者ページにあります。
ドキュメントを読む順番
今週あちこち眺めてみた結論ですが、これから始めるときには以下の順番で読むと良いようです。
- メニューバー→開発ツール→Spresenseについて。ざっと読みましょう。
- メニューバー→開発ツール→Spresense SDKによる開発 メニュー表示用ページです。
- 『ハードウェアの設定』は、ボードの組み立て方、IOピンの説明、電源の供給方法が書いてあります。実は『Spresenseについて』の前半と同じであり、既視感のせいでかなり混乱します。ご注意を。
- 『SDKチュートリアル』は、SDKのインストールから最初のカーネルコンフィギュレーション、デモのビルド、ファームウェアの取得とダウンロード、アプリのダウンロード方法を順を追って説明します。デベロッパーガイドはここを実行している前提も見受けられますので、必ずチュートリアルにそって1度は実行しておいてください。
- 『Spresense SDK デベロッパーガイド』は、SDKの詳細が解説されています。チュートリアルでは軽く流されたコンフィギュレーションがここでは説明されています。また、オーディオを始めとするミドルウェアもここで説明されています。
本来どんな読んでもそれほど問題ではないはずですが、ページ遷移の度に左側のメニューが変化するうえに、リンク元の文字列、リンク先のページタイトル、ページ頭のヘッダー文字列がバラバラなので、最初のうちはかなり迷うことになります。
Spresense SDKデベロッパーガイドはこの製品を作る上でのSONYのスタンスがわかるような文書です。製品宣伝のためにちょっとしたSDKをでっち上げた、なんてものじゃないですよね。どう考えても社内開発者が製品開発に使っているツールです。