コードのサイズ

ふと思いたち、開発中のライブラリのサイズを調べてみました。概ね二万行を超えており、経験的に言って私が力技で対応できる最大値に達しています。

プログラム言語Pascalの開発者であるNiklaus Wirth先生は、チューリング章受賞時の記念公演で

「Modula-2コンパイラは5千行で、これは私が理解できる限界」

であるとおっしゃっています。ただし、Palo AltoでAlto Worstationを見たあとに自分たちも作ろうとETHでLilith Workstationの開発にとりかかったような方の言葉ですので、話半分に聞くほうがいいでしょう。

なんにせよ、数千行というサイズは一人の人間が力技で理解できる限界であるように思えます。そういうわけで、今のプロジェクトには1クラス1ファイル、C++による厳格な型付け、徹底したコメント、ASSERTの活用といった方法を取り込んでいます。当然ですがgitによるバージョン管理、エディタの補完機能といった環境も活用しています。

こういう目論見がどの程度自分の限界を押し上げてくれるのか、興味深く見つめているところです。

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