Source Han Code JPフォントのレンダリングにおかしなところを見つけたので書いておきます。
このフォントは、AdobeがGoogleと開発し、SIL Open Source Font Licenseに基づいて配布しているフォントです。源ノ角ゴシック・フォントのアルファ・ニューメリック部分をSource Code Proフォントで置き換えたものであり、
- 英数文字はモノスペース
- 日本語文字は英数文字の1.5倍の幅
という特徴を持った読みやすいフォントです。読みやすいこと、フリーであること、インストールが楽なことからプログラマの間で広く使われているようです。
さて、このフォントですが、Windows 11のVS Codeでフォントサイズ14pxにするとレンダリングがおかしいことに気が付きました。下の図に示していますが、”CODEC”という文字列に問題が顕著に出ています。
- Windows 11
- Visual Studio Code 1.85.0
会社のWindows 10でも同じ問題が出ました。この問題はVS Code固有の問題ではなく、MS Wordでも発生します。文字サイズ指定はpxではなくptです。
このおかしなレンダリングはUbuntu 22.04 でも見ることができました(VS Codeでフォントサイズ11px)。したがって、OSやアプリケーションの問題ではなく、フォントの問題ではないかと思います。
よくみると、CGOQSといった頭が丸い文字だけがやや小さくレンダリングされており、そのために単語が奇妙に見えています。
サイズと画面描画拡大率に依存することから、アウトライン・フォントを小さく描画するときのヒントなどに起因するのではないかと考えています。
回避方法は単純で、問題が起きる文字サイズを避けて使います。
この問題は報告済みです。