飽和

命令形式

          // 特殊形式
SAT <dst>;

          // 特殊形式
SAT MR;
SAT SR:

説明

SAT MR命令はASTATのMVビットが1のとき、MRを飽和させます。0のときは何もしません。

SAT SR命令はASTATのSVビットが1のとき、SRを飽和させます。0のときは何もしません。

MV/SVビットは最後に実行した乗算、積和、積差命令の結果を反映します。結果が+1>MR(SR)>=-1の範囲に収まれば、MV(SV)ビットは0です。この範囲に収まらなければMV(SV)ビットは1になります。

飽和動作は次のようなものです。MR(SR)>=1ならばMR(SR)は1-LSBに強制的に変更されます。1LSBはMR0のbit0と同じ重みの数です。-1>MR(SR)ならば、MR(SR)は-1に強制的に変更されます。

積和/積差命令の乗算部分の演算方法がどうであれ、アキュームレーターの型は符号付き固定小数点数であることに気をつけてください。つまり、乗算モードが整数(M_MODE=1)であってもアキュームレーターは固定小数点数ですし、演算オプションが(UU)であってもアキュームレーターは符号付き数です。この結果、乗算の方法にかかわらず、飽和の方法は一定です。

文法要素

<dst>  ::= MR, SR
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