ADSP-2191
- 160MHzってどのくらい?
- 160MHzはADSP-2191の場合160MMac/Sにあたります。これは積和演算を一秒間に1億6千万回実行できる速度です。例えば48Ksample/Sのステレオオーディオ信号の場合、サンプルごとに各チャンネルあたり1,666サイクルの処理が可能です。これは各チャンネルに対して1600タップのFIRフィルター処理を行える速度です。
- パイプライン構造だとプログラムが難しくない?
- 条件分岐に関しては確かに少し慎重なコーディングが必要です。しかし、ADSP-2191には演算パイプラインがありません。これは、どのような演算もストールを起こさないということであり、見た目に短いコードが一番速いという単純な命題がなりたちます。
- マニュアルの入手方法
- EZ-KIT Liteを購入した方はマニュアルもインストールされます。購入していない人はADSP-291の製品ページの左のDocumentationをクリックするとダウンロードできます。
EZ-KIT Lite
- EZ-KIT Liteの購入方法
- こちらをご覧下さい
- EZ-KIT Liteのスペックは?
- 概要についてはAnalog Devicesの2191-Hardwareで見ることが出来ます。
- EZ-KIT Liteと接続できない
- USBジャックを挿してすぐにVisualDSP++を立ち上げてはいけません。15秒ほど待ちましょう。
- EZ-KIT LiteをリセットするとVisualDSP++が異常動作する
- EZ-KIT Liteのリセットボタンを押すとUSBのファームウェアも消えるために接続異常が起きます。リセットはVisualDSP++でメニューバー⇒Debug⇒Resetを実行すると起きます。どうしてもリセットボタンを押すときにはVisualDSP++を終了してから行います。
プログラミング
- プロセッサレジスタにアクセスする方法
- C言語からプロセッサレジスタやIOレジスタにアクセスするには sysreg.h を使います。使い方はPF出力を使おうを参考にしてください。
- 1.15形式
- 固定小数点数の表現方法の一つです。小数点の左に1ビット、右に15ビットを割り当てます。普通左の1ビットは符号なので、表現できる値の範囲は-1..1-LSBとなります。ADSP-2191の乗算器はこの形式に対応していますので1サイクルで乗算を行えます。
- HR
- このサイトではADSP-219x/2191 DSP Hardware Referenceのことを指します。(HR
B-20)と記述してあるときにはこのマニュアルのB-20ページを参照してくださいという意味です。マニュアルはVisualDSP++2.0をインストールするとVisualDSP\Doc\2191_hwr\にPDFとしてインストールされます。
- ISR
- このサイトではADSP-219x DSP Instruction Set Referenceのことを指します。(ISR
8-64)とあれば、このマニュアルの8-20ページを参照してくださいという意味です。ISRはVisualDSP++2.0をインストールするとVisualDSP\Doc\219x_is\にPDFとしてインストールされます。
- 基本形式
- 命令オペランドとしてxop、yopという比較的限定されたオペランドを取ることのできる形式をさします。この形式の命令は複合命令の演算部として使用できます。マニュアルに正式に記述されている用語ではありません。詳細は演算命令の種類
- コア割り込み順位
- 219xが持っている16の割り込み順位をこのサイトではコア割り込み順位と呼んでいます。割り込みの解説ページを参照してください。
- 固定小数点数
- 数値表現形式の一つで、信号処理に向いています。詳しくは固定小数点数をご覧ください。
- 即値形式
- 基本命令のyopを即値に置き換えた形式です。マニュアルに正式に記述されている用語ではありません。詳細は演算命令の種類
- 直交形式
- 命令オペランドを比較的自由に取ることのできる形式をさします。マニュアルに正式に記述されている用語ではありません。詳細は演算命令の種類
- ペリフェラル割り込み順位
- 219xの割り込みは16順位ありますが、ペリフェラルが使用できるのはユーザー定義割り込みである順位4から順位15までです。そこでこれらから4を引いた0から11の値をペリフェラル割り込み順位とこのサイトでは呼んでいます。ペリフェラル割り込み順位はINTRDxの添え字xと、IPRxのフィールドに書き込み割り込みIDとして使われます。割り込みの解説ページを参照してください。