アーキテクチャー

ADSP-2191はアナログデバイセズ(Analog Devices)社の16ビット固定小数点DSPです。

2001年にリリースされたこのDSPは16bitで160MHzという手軽な性能、ADSP-218xの流れを組む簡潔なアーキテクチャー、信号処理用IOに加えてUARTやSPIなどの組み込み用インターフェースを内蔵したワンチップDSPです(なんだか宣伝みたいでいやだな)。

ハードウェアの特徴は

などです。プログラミングモデル(下図)の特徴としては

等があります。特にハザードを起こさないこと、汎用レジスタ風に演算をレジスタを使えることなどによってDSPにしては素直に扱えるアーキテクチャーになっています。

Analog Devicesは219xと併行してBlackfinコアを擁するADSP-2153xシリーズも展開しています。こちらはのっけからデュアルMac、300MHzと飛ばしており、高性能分野を狙っています。その分「キリキリ働かんかい!」とプログラマに脅しをかけるような雰囲気のアーキテクチャーになっていまが、その点219xはローエンドを狙うせいか肩の力の抜けた設計になっています。私は219xの方がBlackfinより好きです♪

Analog Devicesは219xコアを持つ製品としてADSP-2191のほかにADSP-2195, ADSP-2196を製品化しています。この両者は2191のメモリー削減版です。この他にデジアナ混載DSPとしてADSP-21990, ADSP-21991が発表されています。2199xも219xコアを搭載したシリーズです。

プログラミングモデル
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