2002/Mar VisualDSP++2.0対応
右の図をつかってVisualDSP++とEZ-KIT Liteのインストール直後のディレクトリ状態を説明します。
VisualDSP++をはじめとするすべてのツールは一つのディレクトリの下に集められます。デフォルトではそのディレクトリは%bootdisk%:\Program Files\Analog Devices\VisualDSP\です。つまり、
となります。このディレクトリは煩雑に参照されるため、略してVisualDSPディレクトリ、あるいはインストールディレクトリと呼びます(右図の選択状態にあるディレクトリ)。
VisualDSPディレクトリの下をざっと見てみましょう。218xはとりあえず関係有りませんが、ADSP-2189などのDSPに関するディレクトリです。VisualDSP\219xが重要なディレクトリです。
VisualDSP\219x\ExamplesはVisualDSP++自身のサンプルディレクトリです。ここにはシミュレーターを使うサンプルが入っています。標準入出力を使っていなければEZ-Kit Liteでも動くでしょう。
VisualDSP\219x\EZ-KITs\ADSP-2191\Examplesは、EZ-KIT Liteで働かすサンプルが入っています。LEDを光らせたり、音を出したりするものです。
VisualDSP\219x\includeはCやアセンブラから使う標準インクルードファイルを納めています。ここにはC/C++標準のインクルードファイルのほかに2191に依存したインクルードファイルもあります。
VisualDSP\219x\ldfはLinker Description Fileとよばれる制御ファイルを置くディレクトリです。ここに置かれているLDFはVisualDSP++がデフォルトとして使うものです。自分自身のLDFを作りたいときにはここからコピーして自分の作業ディレクトリにオリジナルのものを作ります。
VisualDSP\219x\ldrはローダーとよばれるブートストラップ用ファイルを作るためのデータやプログラムを置いている場所です。EZ-KIT Liteには関係ありません。
VisualDSP\Docsは各種のヘルプファイルを納めています。ここにはコンパイラやアセンブラ、VisualDSP++環境自身のPDFによるマニュアルの他、ADSP-2191のハードウェア・リファレンス・マニュアル、命令セット・リファレンス・マニュアルがあります。また、EZ-KIT自身の取扱説明書もここにあります。重要なディレクトリですので漁っておいてください。
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