SYSCR

SYSCR ( System Configuraion )レジスタは、ADSP-2191の動作を設定するレジスタです。NXTSCRとは異なり、このレジスタへの変更は直ちに反映されます。

レジスタの構造

このレジスタは16ビットのレジスタです。ストラップピンやソフトウェアリセット前のSYSCRの値を反映したものになります。

図1 レジスタの構造

以下に各ビットフィールドの説明を行います。詳しくはHRを参照してください。

BMODE2,

SPORTとSPIのピンの配分を決めます。

• 1のとき、SPORT*2, SPI*2です。
• 0のとき、SPORT*3です。

BMODE1-0

このビットフィールドはSYSCRでは特に意味を持ちません。

RMODE

このビットフィールドはSYSCRでは特に意味を持ちません。

PFMODE

• 1のとき、PF15-8をフラグとして使い、バスを8ビットモードにします
• 0のとき、PF15-8をデータバスとして使い、バスを16ビットモードにします

API

C/C++言語用に以下のインターフェースが用意されています。宣言はsysreg.hで行われています。SYSCRにアクセスする前には必ずIOPGにClock_and_System_Control_Pageを設定してください。

// #include <sysreg.h>
// #include <def2191.h>

sysreg_write(sysreg_IOPG, Clock_and_System_Control_Page)     // クロックページに設定

io_space_write(SYSCR, 値)         // SYSCRに値を設定
変数 = io_space_read(SYSCR)       // SYSCRの値を取得。

アナログデバイセズが配布しているmcmの中のビット定義ファイルdef2191bit.hから関連するビット定義部分をここに引用します。

// Definition of NXTSCR HR B-18
// Too avoid the trouble. BMODE_MASK and BMODE_OFST is not defined.
// Be careful that this definition takes 3 bits for BMODE, instead
// HR B-18 gives only 2 bits.
#define PFMODE                  BIT_5

// Definition for SYSCR
#define OPMODE                  BIT_0

参照情報