VisualDSP++ 4.0では、複数プロジェクトをまとめてプロジェクト・グループとすることができるようになりました。
プロジェクト・グループは配下の各プロジェクトを一括して開く、閉じる、保存することが可能です。ですので、ライブラリとテストプログラムを同時開発するような場合に、それぞれを別に開くわずらわしさがありません。以下で述べるプロジェクト間依存性も保存・復帰できるのもよいところです。
プロジェクトグループとして開いたプロジェクト間は相互の依存性を宣言できます。たとえば、TOPPERS/JSPカーネルプロジェクトにアプリケーションプロジェクトが依存している場合、その依存性を明示的に宣言してやります。
こ うする利点は明白で、依存されているほうに小修正をかけると依存しているほうもビルドが行われるようになります。以前の版ならアクティブなプロジェクトを 切り替えてビルドした後、再び戻ってこなければなりませんでしたが、VisualDSP++4.0ではプロジェクトの依存性を宣言しておけばそのようなこ とがありません。
プロジェクトの依存性を設定するにはメニューバー⇒Projects⇒Project Dependencies...を開きます。次に「依存する」プロジェクトをコンボボックスから選びます。そして「依存される」プロジェクトにチェックを入れます。