メモリ周り

汎用プロセッサが信号処理用命令を実装し、SIMD化で性能を上げてきている現在、DSPの存在意義を明確にするなら真に強調すべきはメモリーアクセス性能です。

およそDSPを名乗る限り、1サイクル毎に演算器と同じ数の積和演算を実行できなければなりません。Blackfinなら2つ、TigerSHARCなら8つの16ビット積和演算を実行しなければならないのです。そのためには1サイクルあたり、演算器の倍の数のオペランドが必要になり、それをよどみなく供給する能力がバスに求められます。

当然ながらBlackfinにはバス能力を高めるための仕掛けが多く施してあり、一方でそれらは高級言語から使う場合には単なる32bitマイコンのバスにしか見えない工夫がしてあります。以下ではADSP-BF533のメモリー構造の概要を説明します。

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