実数、複素数、変数について説明します。
一番基本的な数は実数型です。実数の四則は次のように簡単に行えます。
-->1*3 ans = 3. -->1/3 ans = 0.3333333 -->1+3 ans = 4. -->1-3 ans = - 2.
"-->"というのは入力プロンプトです。その右がユーザー入力。"ans ="の次の行が入力した操作の実行結果です。Scilabは対話型なので電卓としても使えます。
過去に入力した数式をもう一度使いたいときには矢印キーで呼び出す事ができます。
英字で始まる名前は変数として使えます。値を代入するまでは変数は存在しません。
-->x !--error 4 undefined variable : x -->x=3 x = 3. -->x x = 3.
上の最後の例でわかるように、変数の名前だけを入力すると、変数の値が表示されます。
ところで、いちいち式や変数の値が表示されると鬱陶しいです。その場合、セミコロンを行末につければ表示されなくなります。
-->x=2*8; -->x x = 16.
Scilabは複素数を扱う事ができます。
まずは虚数単位から。虚数単位は%iと表記します。
-->%i %i = i
虚数単位が表示されるときには、単にiとなります。
複素数を表記するときには、実数と虚数単位を使って組み立てます。
-->z=3+5*%i z = 3. + 5.i -->z*%i ans = - 5. + 3.i
複素数も一つの数として扱われますので、四則を行う事ができます。